チェンバロの日!2016
2016年5月14日(土)・15日(日)
松本記念音楽迎賓館 東京・世田谷
今回の「チェンバロの日!2016」は・・・
鍵盤音楽の歴史において貴重な役割を果たした
ヨハン・ヤーコブ・フローベルガ―(1616-1667)。
彼の生誕400年を記念して、
フローベルガーにちなんだレクチャーやコンサートを開催します。
さらに、前回ご好評をいただいたチェンバロ模型製作に加え、
新たに「クイズ・チェンバーロン!」も登場。
【開場時間】
5月14日(土)12時30分
5月15日(日)9時30分
【チケットご案内】
<一日券>
一般 4,000円
日本チェンバロ協会会員 3,000円
高・大学生 2,000円(要学生証提示)
※中学生以下無料
【ご予約・お問い合わせ】
cembaloday@yahoo.co.jp(「チェンバロの日!」専用アドレス)
電話 080-9661-8196(火曜日の10時~17日)
※ご予約はこちらでも承ります。
東京古典楽器センター 電話03-3952-5515
※4月30日(土)までにご予約いただいた方にもれなく
「協会特製ミニレターセット」プレゼント!(当日会場にてお渡し)
【会場】
松本記念音楽迎賓館
東京都世田谷区岡本2-32-15
http://ongakugeihinkan.jp
主催/日本チェンバロ協会
協賛/国際古楽コンクール<山梨>
後援/公益財団法人 音楽鑑賞振興財団
協力/東京古典楽器センター、久保田彰チェンバロ工房、山野辺暁彦、横田誠三
※ フリーコンサート出演者募集中 5月15日(日)10~12時
久保田慶一
Bホール (※Aホールから変更になりました)
5/14 13時00分~14時00分
「歴史と現代におけるJ.J.フローベルガー」
【内容】
現在、ベルリン国立図書館にあるフローベルガーの作品の手稿譜、とりわけ「特別な標記付き鍵盤組曲」(SA4450)や12曲の対位法楽曲(AmB434 etc.)について、最近の研究成果を紹介しつつ、またC.P.E.バッハ研究の視点からも解説する。
【プロフィール】
東京芸術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。博士(音楽学:東京芸術大学)。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授を経て、現在、国立音楽大学教授。古楽関連の著書には、「バッハ キーワード事典」(春秋社)、「バッハの四兄弟」、訳書に「記譜法の歴史―モンテヴェルディからベートーヴェンへ」(春秋社)などがある。
廣澤麻美
Aホール
5/14 15時00分~16時00分
「天へ、地へ~揺蕩うフローベルガー」
【プログラム】
Froberger : Toccata Ⅲ in C FbWV109
J.Bull : Pavana & Galiardo “St. Thomas Wake”
Froberger : Tombeau fait a Paris sur la mort de Mr Blancrocher
L. Couperin : Suite D-Dur(Prelude/Allemande/Courante/Sarabande/Gaillarde/Chaconne)
Froberger : Partita Ⅵ FbWV 612
(Lamento sopra la dolorosa perdita della Real M.sta di FERNANDO Ⅳ. Re de
Romani/Gigue/Courant/Sarabande)
【プロフィール】
都立芸術高校、武蔵野音楽大学、東京芸術大学音楽学部卒業および同大学院修士課程修了。
ヴュルツブルク音楽大学にてマイスターディプロム取得。チェンバロを鈴木雅明、G・ウィルソン、オルガンをW・ツェラーの各氏に師事。第3回古楽コンクール第3位、ヴュルツブルク市音楽協会コンクール第1位、「プラハの春」国際音楽コンクール第3位、シュメルツァー国際古楽コンクール第3位。ヴュルツブルク音大講師を経て現在東京芸大講師。最近ではダンス、ロック、書などとのコラボレーションも多く、特にダンスカンパニー「コンドルズ」の近藤良平氏やメンバーとの共演が好評を得ている。
大塚直哉
Bホール
5/14 16時30分~17時30分
「a l’imitation de Mr.Froberger ~フローベルガーに倣って~」
【プログラム】
J.J.フローベルガー:マイヤー嬢に寄す【クラヴィコード】
L.クープラン:組曲イ短調【チェンバロ】
G.ベーム:組曲ヘ長調【クラヴィコード】
J.S.バッハ:最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ【チェンバロ】
J.S.バッハ:シャコンヌ イ短調【チェンバロ】
【プロフィール】
大塚直哉(おおつかなおや/チェンバロ、クラヴィコード)
東京藝術大学楽理科を経て、同大学大学院チェンバロ専攻を卒業。またアムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を修了。これまでにチェンバロを渡邊順生、鈴木雅明、B.v.アスペレン、小林道夫、またオルガンを今井奈緒子、早島万紀子、J.v.オールトメルセンの各氏に師事。チェンバロ、オルガン、クラヴィコードなど、むかしの鍵盤楽器の奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを宮崎、姫路、埼玉、いわきなど各地で行っている。また近年では、ヘンデル『メサイア』、バッハ『ロ短調ミサ曲』などバロック時代の声楽作品を中心とした指揮活動でも高い評価を得ている。現在、東京藝術大学音楽学部准教授、国立音楽大学および桐朋芸術短期大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー、日本チェンバロ協会副会長。NHKFMの朝の番組「古楽の楽しみ」案内役。
大岩みどり
Bホール
5/15 12時30分~13時30分
「フレスコバルディとフロ―ベルガーのトッカータ:
『誰に聞かせたのか』という観点から演奏法を考える」
【内容】
フレスコバルディの《トッカータ集第1巻》(1615)の序文の「演奏のための注意事項」は、チェンバロの演奏法としてはおそらく最初のもので、今日でもチェンバロ奏者の重要な指針となっています。
この講座では、この曲集が、詩と歌曲をマニアックに好んだマントヴァ公に献呈された、という観点から、あらためて序文を読み返します。それとともに、この「注意事項」が、フレスコバルディの元に留学したフローベルガーのトッカータや、フランスのnon mesureのプレリュードの演奏にどこまで適用できるのかを考えます。
【プロフィール】
大阪音楽大学(楽理専攻)在学中にR. ヴリーゲン氏にオルガンを師事し、同専攻科修了後、ベルギーのアントワープ王立音楽院に留学、演奏家ディプロマを得る。帰国後、チェンバロを渡邊順生氏、通奏低音と伴奏法を宇田川貞夫氏に師事。白川イタリア・オルガン音楽アカデミーへの参加が契機となり、イタリアの鍵盤音楽、特にフレスコバルディに惹かれ、何度もイタリアのL. F.
タリアヴィーニ氏のアカデミーに参加。またピストイア市、コルサニコ市でソロリサイタルも行った。
兵庫県内の大学でチェンバロ、応用音楽学等を指導する傍ら、大阪大学大学院に進学、2010年、フレスコバルディのトッカータの作品研究で博士号(文学)を得る。博士論文の中で《トッカータ集第1巻》序文の「演奏のための注意事項」を全訳し、それを『オルガン研究』に発表するなど、音楽学から演奏へのフィードバックを目指す活動を行っている。
梅津樹子
Aホール
5/15 14時30分~15時30分
「フローベルガーとルイ・クープラン、そしてデュフリまで」
【プログラム】
J.J.Frobeger
組曲イ調
憂鬱を紛らすためにロンドンで作られた哀歌ージーグークーラントーサラバンド
J.Duphly
組曲 ハ短調より
アルマンドーラ・ ブーコンーロンド
ほか
【プロフィール】
山形県立山形北高等学校音楽科卒業後、上野学園大学音楽学部及び同専攻科にてチェンバロを学ぶ。94年、フランス国立パリ地方音楽院(C・N・R de
Paris)に留学し、栄誉賞付きディプロムを得て卒業。チェンバロを山田貢、渡邊順生、ノエル・スピース、桒形亜樹子、アンサンブルを、故大橋敏成、広野嗣雄、ケネス・ヴァイス、エレーヌ・デュフールの各氏に師事。帰国後は、ソリストとしてリサイタルを定期的に開催、また通奏低音奏者として、仙台フィルハーモニー管弦楽団、山形交響楽団との共演、仙台クラシックフェスティバルなどに参加している。
桒形亜樹子
Aホール
5/15 16時30分~17時30分
「フローベルガーの宇宙 音で描く絵画的世界」
【プロフィール】
東京生まれ。東京藝術大学附属音楽高校作曲科卒、同大作曲科を中退し、DAADドイツ政府奨学生としてデトモルト音楽院、シュトゥットガルト芸術大学のチェンバロ科を卒業、国家演奏家資格取得。パリに移りセルジー国立地方音楽院、ショーモン市立音楽院で教鞭を取る傍らヨーロッパ各地で演奏活動に従事。日本文化庁在外研修員としてイタリア、スペインでチェンバロ、オルガンの研鑽を積む。第8回ブリュージュ国際チェンバロコンクールで1位無し2位他、FEPパリ国際チェンバロコンクール、ライプツィヒ・バッハ国際コンクールなどに上位入賞。17年に亘る欧州滞在の後2000年に帰国した後は東京を中心に多様な活動を展開している。古典音律に関する翻訳、論文、講演、音大での特別講義の他、古楽奏法、分析講座なども各地で多数行っている。2010,11年に亘り「アントレ」誌にソルミゼーション入門講座を連載。
チェンバロをケネス・ギルバート、リナルド・アレッサンドリーニ、故ヴァルデマール・デューリンク氏に、オルガンをオディール・バイユー、ゴンサレス・ウリオル氏に師事。
現在東京藝術大学非常勤講師、松本市音楽文化ホール講師。1997.2003.2007年山梨古楽コンクール審査員。日本音楽学会、日本オルガン研究会、日本ソルフェージュ研究協議会、フランス・クラヴサン協会、日本チェンバロ協会所属。
【プログラム】
パリでテルム公爵から受けた厚意への感謝のためのアルマンド、ジーグ「マザランの悪質」
ライン河航行中危険に晒された時のアルマンド(テキスト語り付き実演)
山道の出来事についてのアルマンド
リチェルカーレ FbWV406
やがて来る死への黙想
Cホール
5/14 16時30分~17時30分
「チェンバロはいつチェンバロになったか?~中世の鍵盤楽器クラヴィシンバルムの考察~」
(講師:久保田彰)
チェンバロは16世紀にイタリアで発明された。専門家の間でもそのように信じられている。本当だろうか…?
非常にわずかながら、15世紀のチェンバロの関する痕跡は存在する。その手掛かりの一つがクラヴィシンバルムなのだ。
実在したかどうか判らない、この楽器の復元と考察を試みる。
*「チェンバロ解体新書~チェンバロの中身を見てみよう~」から内容が変更されました。
Cホール
5/15 12時00分~14時00分
「ペーパークラフトのミニチュア・チェンバロを作ろう」
(講師:久保田みずき)
昨年大好評を博した、ペーパークラフト!
あなたの理想とセンスを小さなチェンバロで体現できる、夢のような時間です!
美しい装飾を施しながら、気がつけば楽器の構造も学べます!
手のひらに乗った、世界で一つだけの小さなチェンバロから、
あなたの心の中には、どんな音が響くのでしょうか?
*材料費100円が必要です。
「クイズ・チェンバーロン!」
5/14 14時〜 15時〜(各30分程度)
5/15 12時〜 16時〜(各30分程度)
1階サロン
司会:チェンロバ先生、プレクト・ラムちゃん
【内容】
チェンバロをテーマにしたクイズ大会です。放映する映像や音源を視聴しながら四択で正解を探してください。各回で採点を行い、最高得点者をその回のチェンバロ博士に認定します!
1問目:曲当て 2問目:音律当て 3問目:楽器国当て
4問目:作曲家当て 5問目:楽器名当て 6問目:共演楽器当て
7問目:曲当て(楽譜から) 8問目:演奏家当て 9問目:舞曲当て
10問目:曲当て(逆再生映像から)
運と勘さえあれば、あなたも博士になれるかも?!
懇親会
5月14日(土)18時半~レセプションホール
今年の懇親会ではメニューを外部に発注せず自前で用意することにしました。従来のポトフに加え、久保田工房特製の手作りパーティー・メニューが登場しますので、どうぞご期待下さい!勿論、飲料その他、皆様の持ち込みも大歓迎です(但し設備の都合上、調理や温め等が不要なものに限らせていただきます)。
参加費無料ですので、どうか奮ってご参加ください。
【久保田彰さんより】
茗荷谷にチェンバロ(スピネット)の備えられたイタリアンレストランがあります。
気鋭のオーナーシェフ、渡部トシキ氏に、親睦会に出品する料理を提案&試食会に行って参りました。ひょっとするとシェフ自ら助っ人に来てくれるかも? 是非ご参加下さい。