「2018年 第3回 (通算 第35回) 例会」終了いたしました!
「日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!」
~昭和初期我国でのチェンバロブームを検証する~
10/6の神戸での例会 梅岡俊彦氏のレクチャーでは、
蓄音機での再生を交えながら、戦前のチェンバロ録音における初期の貴重な音源資料や、
日本での最初のチェンバロ演奏と思われる演奏会資料として残存プログラム、その調査の有力資料となった残存広告のお写真などを分かりやすい解説と共にご紹介くださいました。又、チェンバロが日本に持ち込まれた記録や、日本人による昭和初期の演奏の記録となる資料もご紹介くださいました。
そして、戦前に大阪の伊丹でクラヴィコードが製作されていた証言報告、ピアニストでチェンバロを弾いていた方にピアノを習っておられたお弟子さんの中にはチェンバリストとして後に活躍された方がおられることが調査中に分かった二例のお話なども伺うことが出来ました。
一般に知られている以上に、戦前より日本人がチェンバロの音を耳にしていたことを解説くださったレクチャーでした。
当時、ヒストリカルチェンバロではなく何故モダンチェンバロが表に出てきていたのか、様々な資料と共に蓄音機での音源再生によって解明くださったレクチャーであったとも感じています。
梅岡先生、ありがとうございました。
「2018年 第3回 (通算 第35回) 例会」
「日本のチェンバロの歴史は関西から始まった!」
~昭和初期我国でのチェンバロブームを検証する~
・日時 : 2018年 10月6日(土) 15:00 〜 17:00 (受付開始時刻14:30)
・会場 : テアトルラモー
(神戸市灘区深田町1丁目1-11 ハニービーガーデンB1F)
JR神戸線「六甲道」駅より徒歩5分
http://collegiumrameaukobe.jp/theatre-rameau/
・講師 : 梅岡 俊彦 (チェンバロ調律師)
講師にお迎えする梅岡俊彦氏には第25回例会でも
「20世紀チェンバロ復興の歴史を振り返る ―最高級蓄音器で聴き比べるオリジナルの音―」
のレクチャーをしていただきましたが、更に研究を進めておられるとのことで、
最新版のレクチャーをしていただくこととなりました。
昭和11年、神戸在住のスイス人レネ・フランクが日本初と思われるチェンバロをドイツから
入手し関西で演奏活動を始めました。そしてその後京都の中瀬古和が日本人初のチェンバロ奏
者として舞台に上がり、続いて大阪の永井静子もラジオに出演します。昭和16年には日本初
の本格的チェンバロ奏者、エタ・ハーリッヒ=シュナイダーは来日直後にオケを率いて京阪神
3か所でリサイタルを開催、9月には大阪の相愛女専の教師に就任します。また昭和16年末
には早くも伊丹のピアノ工場の片隅でクラヴィコードも製作されたようです。
このように当時関西では東京を凌駕する熱いチェンバロ(古楽)ブームがあったと思われます。
今回は当時の貴重な資料とレコードを使い昭和初期の関西でのチェンバロブームを検証する
レクチャーを行なっていただける予定です。
又、1930年英国製の大型蓄音器(EMGmarkⅨ)を使っての当時の日本の愛好家達が
愛聴した様々な古楽演奏レコードもかける準備もしてくださっています。
☆ 例会とは別に、同日・同会場にて12:00より蓄音機コンサート(無料)の開催も梅岡氏が準備されています。
蓄音機コンサートについての詳細は
http://umeoka-gakki.music.coocan.jp/99_blank006.html#蓄音器コンサート&レクチャー
をご覧ください。
・定員 60名 (要予約)
・参加費
日本チェンバロ協会 会員・学生会員 : 無料
日本チェンバロ協会 サポーター : 1,000 円
一般 : 2,000 円
一般 学生 : 1,000 円
※ 当日受付にて会員証、学生証のご提示をお願い致します。
☆ 2018年 9月1日 お申し込み受付開始
・ご予約・お問い合わせ
E-mail : cembalo_events@yahoo.co.jp
☆ご予約の際は「第 35 回 (10 月 6 日 ) 例会申し込み」とタイトルに明記の上、ご送信ください。
日本チェンバロ協会ホームページからもお申し込みいただけます。
・お問い合わせ 050-3575-1282 ( くらび ) [ 受付時間 : 13:00-22:00 / 本例会に関するお問合せ対応のみ ]
・協力 : テアトルラモー