「チェンバロの日! 2022」 第2日目

『 過去と未来をつなぐ チェンバロの世界 ~ 日本チェンバロ協会10周年を記念して ~ 』

5月22日(日) 10:30開館 / 18:15閉館

●10周年企画 J.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」リレーコンサート

 一般公募の30人によるコンサートで、当日会場参加とビデオによる動画参加で構成されます。

 テーマと終曲の「アリア」は初代会長 小林道夫氏が演奏します。

  ・テーマ 〜 第15変奏 : 10:45-11:45

  ・第16変奏 〜 終曲 :    12:30-13:30

 ☆ 感染症対策のため、会場にご入場いただける人数制限がございます。
   ご鑑賞を希望される方は、ご入場予約をお願いいたします。

 ☆ 東京都の新型コロナ感染症対策(4/25-5/22)を反映し、20席から40席へ増席いたします。

   よって、満席となっておりましたが、ご鑑賞のお申し込みを再開いたします。
   皆様のお申込みをお待ち申し上げております。

テーマ・終曲の「アリア」演奏: 小林 道夫
 
小林 道夫
チェンバロ、ピアノ、室内楽、指揮など活動が多方面にわたる第一人者。特にバッハ演奏では最高の評価を得ており、毎年年末には「ゴルトベルク変奏曲」のリサイタルを開催している。「1970年第1回鳥井音楽賞(サントリー音楽賞)、1972年ザルツブルク国際財団モーツァルテウム記念メダル、1979年モービル音楽賞、2020年日本製鉄音楽賞特別賞を受賞。国立音楽大学大学院教授、東京藝術大学大学院客員教授、大阪芸術大学大学院教授、大分県立芸術文化短期大学客員教授を務めた。日本チェンバロ協会初代会長。

14:00-15:05 [動画配信] 平林 朝子「チェンバロ作品でアメリカと日本をつなぐ」

 

平林 朝子 「チェンバロ作品でアメリカと日本をつなぐ」
 動画概要
 ①アメリカの古楽事情
 ②私がアメリカに行くきっかけと作 曲活動に至るまで
 ③私の作品について
 
平林 朝子―アメリカ在住のチェンバリスト・作曲家。2010年にリリースした全曲自作自演のCDは、ミネアポリススタートリビューン誌で同年のトップ5アルバムに選出、またグローバルミュージックアワードからは金賞とともに2018年トップ10アルバムの一つとして選ばれ、世界の7つの音楽誌上で絶賛される。ジュリアード音楽院より博士号を取得、ニューヨークのカーネギーホールでデビューリサイタルを開催したのち、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地で演奏活動を行う。同時に作曲においても数々の受賞歴をもち、委嘱作品の出版や、録音リリースも多数、オペラ4作品を含んだ30を超える作品はこれまでに世界14カ国で演奏されている。最新作のオペラ《蛇女》では原作・脚本・音楽全てを担当し、アメリカ国内500以上のオペラカンパニーが所属するアメリカ最大のオペラ協会より「2021年ディスカバリー賞」を受賞。2022年6月の初演が決まっている。

☆ 感染症対策のため、会場にご入場いただける人数制限がございます。
  動画上映のご鑑賞を希望される方は、入館チケットお申し込みの際にご入場予約をお願いいたします。

15:15-16:15 [演奏会] 上羽 剛史「今昔ポリフォニー物語」

 

上羽 剛史 「今昔ポリフォニー物語」
〜16-18世紀のファンタジア・カプリッチョ・カンツォーナ・リチェルカーレ〜

 
プログラム(予定)
フローベルガー「ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるファンタジア」
W.F.バッハ「ファンタジア イ短調 Fk. 23」
フレスコバルディ「カプリッチョ 第11番『歌による第5声部付き』」
ケルル「カッコウによるカプリッチョ」
メルロ「カンツォーナ 第8番『ラ・ロランダ』」
ヴェックマン「ハ調のカンツォーナ」
フローベルガー「嬰ハ調のリチェルカーレ」
J.S.バッハ「6声のリチェルカーレ」
 
上羽 剛史ー 桐朋学園大学、アムステルダム音楽院を経て、2018年にミラノ市立音楽院チェンバロ専攻を褒賞付最優等の成績を得て卒業。在学中は奨学生として音楽院の公式伴奏員をつとめた。br />  これまでにオルガンと室内楽をロレンツォ・ギエルミ、チェンバロとクラヴィコードを渡邊順生、メンノ・ファン・デルフト、マウリツィオ・クローチ、通奏低音をクリス・フェルヘルストの各氏に師事。ヨーロッパ各地でラ・ディヴィナ・アルモニア、イ・ポメリッジ・ムジカーリなどのアンサンブルと共演。ソロ奏者としてもミラノ古楽音楽祭「アルテ・ムジカ・ミラノ」にてJ.S.バッハ「インヴェンションとシンフォニア」のリサイタルを行い好評を博したほか、オルガニストとしてもミラノを中心に数多くの演奏会を行う。
 第1回ミラノ国際チェンバロコンクール入選。第4回「プレミオ・セリーファ」国際古楽室内楽コンクール・第3位および通奏低音奏者賞。
 2019年夏に完全帰国し、日本での演奏活動を本格的に再開している。アンサンブル「il Merlo」結成メンバー。「アントネッロ」メンバー。音楽教室「Studio nel Bosco」主宰。

☆ 感染症対策のため、会場にご入場いただける人数制限がございます。
  動画上映のご鑑賞を希望される方は、入館チケットお申し込みの際にご入場予約をお願いいたします。

16:30-18:00 [座談会]「チェンバロの世界 過去から未来へ」

 

座談会「チェンバロの世界 過去から未来へ」
 
 司会 : 久保田 慶一(現 副会長)
 パネラー : 岡田 龍之介(現 会長)、小島 幸雄 (コジマ録音)、津上 英輔 (美学者)


[ 司会 ] 久保田 慶一(日本チェンバロ協会副会⻑、東京経済大学客員教授)
東京藝術大学大学院修士課程を修了。フライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授、国立音楽大学教授・副学⻑を経て、現在、東京経済大学客員教授、放送大学講師。音楽学博士(東京藝術大学大学院)。バッハ関連の著書には、『バッハ』、『バッハの四兄弟』(以 上、音楽之友社)、『エマヌエル・バッハ―音楽の近代を切り拓いた《独創精神》』(東京書籍)、『バッハ キーワード事典』(編著、春秋社)などがある。

岡田 龍之介 (日本チェンバロ協会会⻑、チェンバロ奏者)
慶應義塾大学、東京藝術大学卒業、藝大大学院修了。チェンバロを有田千代子、渡邊順生各氏に師事。 全国各地で演奏活動を行い、国内外の優れたバロック奏者との共演を通じてアンサンブル経験を深める。最近は「ザロモン室内管弦楽団」や「Ars Nova新潟」の指揮者を務める等、指揮活動にも力を注ぐ。第13、23回山梨古楽コンクール審査員。ソロCD「銀色の響き」(レコード芸術誌準特選盤) をはじめ10枚のCDをリリース。
都留音楽祭講師(~2017)。現在洗足学園音楽大学講師(〜2021)。

古楽アンサンブル「ムジカ・レセルヴァータ」主宰。FM鴻巣「クラシックの散歩道」パーソナリティ。日本チェンバロ協会会⻑。

小島 幸雄 (コジマ録音)

小学生の時に電気蓄音機と遊ぶ。そして2台の電気蓄音器をバラバラに分解する。中学の時、一台にまとめて聴けるようにする。クラリネットを始める。高校では放送部で活躍。クラリネットで国立音楽大学入学。1年の時から校内の録音技術室に出入りして、録音、電子回路を学ぶ。卒業後室長らと録音会社を設立。3年後に独立してコジマ録音を1人で始める。現代音楽、バロック、 フリージャズなどのレコードを制作、現在に至る。

津上 英輔 (美学者)

東京生まれ。東京大学大学院修了、博士(文学)。現在成城大学教授、美学担当。赤塚健太郎氏らと放送大学で「西洋音楽史」(ラジオ番組)を担当。著書に「あじわいの構造」(春秋社)、『危険な「美学」』(集英社インターナショナル新書)、『メーイのアリストテレース「詩学」解釈とオペラの誕生』(勁草書房),"Girolamo Mei: A Belated Humanist and Premature Aesthetician"(同)など。訳書にグラウト・パリスカ「新西洋音楽史」(戸口幸策,寺西基之と共訳,音楽之友社) などがある。

☆ 感染症対策のため、会場にご入場いただける人数制限がございます。
  動画上映のご鑑賞を希望される方は、入館チケットお申し込みの際にご入場予約をお願いいたします。

そのほかの催し

・楽器試奏・見学

  Aホール (10:45-11:30, 17:00-18:00)

 

CD・楽譜などの販売 : 13:00-17:00

      アカデミア・ミュージック、ユニヴァーサル社、道和書院

 

・内外からの動画上映、展示ほか : 10:45-17:00

  [動画上映] 楽器メンテナンス、ペーパークラフト、内外からの動画上映

  DVD上映、SPレコード視聴 ほか

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