2020年度 第1回・第2回例会は現在会員専用ページ内にてweb例会として配信中です。又、3/10にZoomでのオンライン例会として開催しました第3回例会についてもアーカイブ配信を開始いたします。奮ってご視聴ください。
尚、協会員対象の例会のため、一般の方はご視聴・ご参加出来ません。何卒ご了承ください。
2020年度 第3回例会 [通算第46回] アーカイブ配信を3/30より開始!!
講師 : 八島優
『1500年代からドメニコ・スカルラッティに至るまでのイタリア鍵盤音楽の歩み
〜言葉の意味する affetto、情感と音楽の関わり〜 』
配信期間 : 2021年 3月30日〜5月14日
場所 : 協会員専用ページ内
対象 : 協会員 [会員(学生含む)、法人・団体会員及びサポーター]
料金 : 無料
以下に八島氏からのメッセージをご紹介します。
いわゆる「初期バロック」とされる時代から、ドメニコ・スカルラッティ時代まで、様々なスタイルが見受けられるイタリア鍵盤音楽。しかし実はそこは一つのある伝統が脈々と続いています。今回は、様々なイタリアの音楽家と彼らの作品とともに、イタリア鍵盤音楽の流れと伝統を簡単に紐解いていく考えであります。
【前半】
イタリア鍵盤音楽における最初の巨匠、最も重要な音楽家 Girolamo Frescobaldi ジロ ーラモ・フレスコバルディの音楽が生まれるに至るまでのイタリア鍵盤音楽の歴史と背景を見ていきます。
【後半】
D.Scarlatti ドメニコ・スカルラッティに至るまでのイタリアでの鍵盤音楽事情についてのお話。
主に1600年代半ば以降に出版された、音楽様式について説明している書物から少し引用し、お話します。
--主な内容--
・様式分類の事実
- stylus ecclesiacticus(教会様式)、stylus cubicularis(室内様式)、stylus teatrali(劇場様式)
・キルヒャーによる affetto の分類
・1680年以降のイタリア音楽界
・ドメニコ・スカルラッティのイタリア時代とその背景
八島 優 プロフィール
大阪音楽大学作曲学科楽理専攻、桐朋学園大学研究科古楽器専攻卒業。チェンバロを有田千代子に師事。ミラノ市立音楽院(現クラウディオ・アッバード・ミラノ市立音楽院)チェンバロ科、国立ミラノ音楽院ジュゼッペ・ヴェルディ「マエストロ・ディ・クラヴィチェンバロ」コースのそれぞれを、最高点及び栄誉賞獲得の上、卒業。2006年イタリア、ペーザロでの国際チェンバロコンクール「ジャンニ・ガンビ」で、ソロ部門第1位(2位無し)、通奏低音部門第1位、18世紀イタリア音楽解釈部門最優秀賞受賞。
現在に至るまでの活動 現在オーケストラ「ミラノ・クラッシカ」、アンサンブル「アッカデーミア・オットボーニ」通奏低音担当。主にミラノを中心としながら、多くのアンサンブルと欧州各地の音楽祭に出演共演。グループでは、La Venexiana, Pomo dʼoro, Orchestra Montis Regalis, La Follia,
Chamber Orchestra Sinfonietta Riga, Coin du Roi 著名な共演音楽家では、エンリコ・ガッティ、エンリコ・オノフリ、ロレンツォ・ギエルミ、セ ルジョ・アッゾリーニ、リッカルド・ドーニ、リッカルド・ミナージらと共演。
イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、スイス、オーストリアの諸音楽祭に多数出演。 2014年に初のソロCD「フレスコバルディ、トッカータ、パルティータ、カンツォーネ」をリリースした。また夏の音楽祭「PaesaggiMusicaliToscana」では、付属のバロック音楽コースで公式伴奏者を担当している。
講師 : 小穴晶子
日時 : 2021年 2月28日(日) 9:00より 講義動画 配信開始
場所 : 協会員専用ページ内にて
対象 : 協会員
料金 : 無料
【発表要旨】
フランスバロック音楽の多くは国王ルイ14世の宮廷で育まれました。ルイ14世自身がバレエを踊ったこともよく知られています。今回の発表ではこの宮廷バレエの実 際を明らかにし、その政治的・美学的な意味を考えてみたいと思います。ルイ14世の踊った役の多様性、1670年の公演を最後に王が踊ることをやめた理由に焦点を当てて考察を進めます。
【講師 プロフィール】
東京大学文学部(美学・藝術学専攻)卒業、同大学院博士課程修了。東京大学美学藝術学研究室助手を経て、1993
年に多摩美術大学専任講師。1999年に同大学教授となり現在に至る。専門は18世紀フランスの音楽美学。著書として、『バロックの魅力』(東信堂、2007年)。『なぜ人は美を求めるのか』(ナカニシヤ出版、2008年)。『バロック音楽を読み解く252のキーワード』(シルヴィ・ブイスー著、小穴晶子訳、音楽之友社、2012年)、など。
上記例会に関するお問い合わせは、
例会係 cembalo.reikai@gmail.com までお願いいたします。