本年5月15-16日に「チェンバロの日! 2021」が行われる予定でしたが、感染症状況の収束が見えない為、対面での開催を中止し、動画配信による「オンライン de チェンバロの日! 2021」として開催する運びとなりました。
ここに「オンライン de チェンバロの日! 2021」の詳細をご案内いたします。また予告動画も掲載いたします。
・協会員の方:
10月1日より協会員用ページ(特設ページ)にて 2021年度内、無料でご覧いただけます。
動画コンテンツご視聴ページには、協会員専用ページと同じパスワードでアクセスいただけます。
・一般の方:
10月8日(金)〜14日(木)の一週間、日本チェンバロ協会YouTubeチャンネルにて無料で
ご視聴いただけます! その後、特設ページにて有料でのアクセス視聴といたします。
無料期間終了後のご視聴につきましては、4動画コンテンツの視聴ページへのアクセスキーをお求めいただく形
となります。ご視聴ページのアクセスキーは、こちらからお申し込みください。
・予告篇 ダイジェスト動画
・[講演] 故国をはなれて活躍した音楽家たち (渡邊 温子)
・[演奏] -- 国を超え、時空を超え -- 普遍と特殊 (有橋 淑和)
・[演奏] ヘンデルとスカルラッティ -- 華麗なる競演 -- (⻄野 晟一朗)
・[講演・演奏] ルッカース・チェンバロの世界 (渡邊 順生)
故国を離れて活躍した音楽家を、異国の風土や文化との関わりとともにご紹介します。
画像と音源を視聴しながら、彼らの壮大な旅路を追っていきましょう。
渡邊 温子
国立音楽大学卒業後、ヴュルツブルク音楽大学に留学。チェンバロを有田千代子、グレン・ウ ィルソン諸氏に師事。2002 年より 3 年間ワシントン DC に滞在、ワシントン古楽祭の立ち上 げに携わりアメリカ古楽界を牽引する演奏家と共演。現在は東京を中心に演奏活動を行い、声 楽とのユニット《ドラマチック・バロック!》バロックアンサンブル《バロックランチの会》
朗読とのユニット《風流楽》主宰&音楽監督をつとめる。2021 年 3 月に CD『少女とぼろぼろ の文庫本』をリリース。また音楽拠点研究の見地から、ある街や地域の音楽の発展を歴史や社会的背景とともに 探ることをライフワークとし、2016 年に書籍『古楽でめぐるヨーロッパの古都』を上梓。演奏活動とともにメー
ルマガジンや公開講座を通じてチェンバロと古楽の魅力をひろめる活動を積極的に展開。
現在、日本チェンバロ協会運営委員、チェンバロ事典編集委員。武蔵野学院大学・大学院非 常勤講師。タニタ楽器音楽教室チェンバロ科講師。無料メールマガジン「月刊バロック通信」配信中。
ブログ 「チェンバロ弾きのひとりごと」http://cembalonko.exblog.jp/
Twitter @AtsukoWatanabe
Facebook AtsukoWatanabe
チェンバロという姿の変わらぬ楽器に、それぞれの時代、それぞれの国から、
様々な名作曲家たちが想いを乗せ、そして私達にも託します。
こんな時だからこそ、彼らからのメッセージに耳を傾けてみませんか?
引き継がれるものの中に、個性を散りばめて。
何が普遍で何が特殊か。パズルをはめるように...
それが見つかりますように。
プログラム
Mieczysław Vainberg ミェチスワフ・ヴァインベルク [ポーランド]
Vinni Pukh ヴィンニ・プーフ(熊のプーさん)
Alexandre Tcherepnin アレクサンドル・チェレプニン [ロシア]
Suite Op.100 組曲
・Introduction 序奏 ・Sequences 連続 ・Explorations 探究
・Interlude 間奏 ・Conclusionb 終結
信時 潔 [日本]
東北⺠謡集 「さんさ時雨」
伊福部 昭 [日本]
「サンタマリア」「小ロマンス」
J-J.Perrey & G.Kingsley J-J.ペリー & G.キングスレー [アメリカ合衆国]
Baroque Hoedown バロック・ホーダウン
有橋淑和
桐朋学園女子高校音楽科を経て、同大学卒業後、同大学研究科修了。ソロ、またアンサンブル で活動。クラシッククロスオーバーの分野でも活動を広げている。コンサートの他、テレビ・ ラジオ出演や収録協力、ゲスト出演、雑誌コラム連載などの経験も持つ。
デビューCD「Cembalo Revolution」(キングレコードインタ―ショナル)は、好評を博しド イツレーベル、ハンスラークラシックより再リリースされた。ハイレゾ配信「Painting with Cembalo 」(e-onkyo music)は、総合アルバムランキング第1位、ウィークリーランキング第 2 位を獲得。近年では、後進の指導も行っている。
旗揚げ公演からほぼ毎年聴衆として参加していましたが、
今回は奏者として参加させて頂けること大変嬉しく思います。
ヘンデルとスカルラッティのプログラム、是非ともお楽しみ頂ければ幸いです。
プログラム
G.F.ヘンデル
組曲 第 5 番 ホ⻑調 HWV430 E-dur
D.スカルラッティ
ソナタ k.208 A-dur、ソナタ k.175 a-moll、
ソナタ k.248 B-dur、ソナタ k.69 f-moll、
ソナタ k.113 A-dur
G.F.ヘンデル
組曲 第1番 イ⻑調 HWV426 A dur
⻄野 晟一朗
旧福岡古楽音楽祭の影響で古楽に興味を持つ。
桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻を卒業。チェンバロ、通奏低音を有田千代子、上尾直 毅、根本卓也の各氏に師事。ウルビノ古楽音楽祭に参加、チェンバロをリナルド・アレッサ ンドリーニ、室内楽をステファノ・デミケーレ、エンリコ・ガッティに師事。アルル音楽教 室チェンバロ講師。コンセール・エクラタン福岡メンバー。2019、2020
年にはチェンバロ奏者として新・福岡古楽音楽祭に出演。現在、東京と福岡を中心に演奏活動を行なっている。
演奏プログラム
ピーター・フィリップス
美わしのアマリッリ、ジュリオ・カッチーニによる
ジャイルズ・ファーナビー
スパニョレッタ
スウェーリンク
涙のパヴァーヌ 〜 ジョン・ダウランドによる
フローベルガー
トッカータ第 18 番 ヘ⻑調
組曲第20番 ニ⻑調
瞑想 〜 私の将来の死を想って 〜 / ジーグ / クーラント / サラバンド
ダングルベール
プレリュード ニ短調
シャンボニエール氏のトンボー
バッハ
パルティータ第 2 番 ハ短調 BWV826
シンフォニア / アルマンド / クーラント / サラバンド / ロンドー / カプリッチョ
渡邊 順生
チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として活躍。論文執筆や楽譜 校訂も手がける。2010 年度サントリー音楽賞受賞。一橋大学社会学部卒業。アムステルダ ム音楽院にてソリスト・ディプロマ及びプリ・デクセランスを取得。小林道夫、グスタ フ・レオンハルトらにチェンバロを師事。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルス
マ、ジョン・エルウィス、マックス・ファン・エグモント、バルトルド・クイケン等と共 演。ソニー、創美企画、コジマ録音、セシル・レコードより多数のCDをリリース。著書 『チェンバロ・フォルテピアノ』(東京書籍、第 3 刷 2009)、『バッハ・古楽・チェロ〜アンナー・ビルスマは語る〜』(アルテス・パブリッシング、2016)でも好評を博す。校訂楽譜としては、全音楽譜 から、《幻想曲とソナタ
K.475+457》(1995) 及び《トルコ行進曲付きソナタ》(2016)[共にモーツァルトの自 筆譜に基づく]を出版している。現在、桐朋学園大学講師。